さつまろぐ

CAEとかプログラムとか、出来たことの記録など、誰かのお役に立てれば幸い。

Gmshで作ったモデルを修正する(要素の削除)

前回は、Gmshを使った最低限の3Dモデル作成を解説しました。

satsumalog.com

今回は作成した要素の削除について書いてみます。

要素を削除する

ここでは、Deleteを使った要素の削除を紹介します。

Deleteで要素を削除する

Deleteを使うと作成した要素を削除することができます。操作画面から、[Modules]-[Geometry]-[Elementary entities]-[Delete]を選択します。

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Deleteを選択

削除したい要素(体積、表面、線、点)を選択(赤くなる)し、キーボード「e」で削除を実行します。(Recursiveのチェックは外した状態)

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削除する要素(体積)を選択した状態(中央赤丸)

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体積を削除、中央の丸が消えた。

キーボード「u」で選択取り消し、キーボード「q」でDeleteを終了します。 注意点として、削除したい要素が上位の要素を構成している場合には削除することはできません。

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体積(黄色丸)が残っている間は、体積を構成する面は消せない

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体積(黄色点)を削除した後なら、表面を消すことができる

Recursiveを使う

上の説明を見ると、上位要素から一つ一つ削除が必要で手間がかかるように見えますが、オプションのRecrusiveにチェックが入っていると、他の要素の邪魔をしない範囲を一気に消すことが出来ます。

下記の例では、四角形の面要素が2つ並んでいます。面(Plane)1は、線(Line)1,2,3,4と点(Point)1,2,3,4から、面(Plane)2は、線(Line)2,5,6,7と点(Point)2,3,5,6から構成されており、2つの面要素は、Line 2とPoint 2,3 を共有しています。この状態で、Recrusiveにチェックを入れ面1をDeleteします。すると、面1を構成すう要素のうち、面2と共有していない要素がすべて削除されました。

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線と点を共有する2つの面のうち面1(左側)を削除する。(左赤破線)

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面1を構成する要素が削除されるが、面2と共有していた要素は消えない

範囲選択

要素選択中に、キーボード「Ctrl」を押しながら左クリックを押すと範囲選択になります。選択後、キーボード「e」で削除実行。削除可能な要素のみ削除されます。

下記では、2つ並んだ立方体のうち、片方には体積が有り、もう片方は体積が無い状態です。ここから不要な面を範囲選択で削除します。

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不要な面だけを消すため、Recrusiveのチェックは外し、Selection modeはSurfacesにする。範囲選択にして、消したい範囲を囲う

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範囲内にある面がすべて選択(赤)される

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削除実行後、削除可能な面のみが削除される。(奥側の立方体は体積があるので削除できない)


以上、Deleteを使った要素の削除の紹介でした。

上記は、私がネットの情報やマニュアルを調べたり試行錯誤した上で、「こうやったらできた」というものであり、スマートな方法ではないかも知れません。内容に誤りや、「もっとこうしたほうがいい」という点がありましたら、コメントにて指摘いただければ幸いです。

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